子どもたちに人気のテーマパーク in Gold Coast

クイーンズランド州ゴールドコーストは、世界中の家族にとても人気の旅行先です。美しいビーチやレストランだけでなく、家族全員が楽しめるテーマパークが数多くあることでも知られています。

南半球最大のテーマパークやスリル満点のローラーコースター、野生動物の体験など、ここには子どもたちを飽きさせない、バリエーション豊かな施設が揃っています。

 

ゴールドコーストで訪れるべき主要なテーマパーク

 

1. ワーナー・ブラザーズ・ムービー・ワールド

映画の世界に飛び込めるテーマパーク。スーパーマンやバットマン、ルーニー・テューンズなどのキャラクターが登場し、スリリングなローラーコースターや4D体験が楽しめます。

 

2. シー・ワールド

エキサイティングな乗り物と、イルカやアザラシ、ペンギンなどとの触れ合いが楽しめる海洋テーマパークです。海の生き物が好きな家族にぴったりです。

 

3. ドリームワールド

オーストラリア最大のテーマパーク。スリル満点の乗り物、家族向けアトラクション、そして野生動物体験が楽しめます。

 

4. ウェット・アンド・ワイルド

クイーンズランドの暑い日には最適な水上テーマパーク。スライダーやプールが充実しており、リラックスできるスポットもたくさん。

 

5. ホワイト・ウォーター・ワールド

ドリームワールドに隣接する水上テーマパーク。あらゆる年齢層向けのアトラクションが揃っており、ドリームワールドのチケットに追加購入が可能です。

 

6. オーストラリアン・アウトバック・スペクタキュラー

オーストラリアのアウトバック(内陸部)の魅力を、ライブエンターテイメントと共に楽しめるディナーショーです。オーストラリア風のバーベキューも味わえます。

 

7. パラダイス・カントリー

オーストラリアならではのファーム体験ができるテーマパークで、コアラやカンガルー、羊や牛などとの触れ合いも楽しめます。

 

ワーナー・ブラザーズ・ムービー・ワールド

子ども連れのファミリーに大人気のテーマパーク。世界でも有数のエキサイティングなローラーコースターが楽しめます。たとえば、スーパーマン・エスケープ・ローラーコースターは、スタートから時速100 kmにわずか2秒で到達し、スーパーマンの速さを体感できます。

大きな乗り物にはまだ早い子どもたちには、「ロード・ランナー・ローラーコースター」や「ルーニー・テューンズ・カルーセル」がおすすめです。また、子ども向けのゴーカートや乗り物も豊富に揃っています。

その他、ハリウッド・スタント・ドライバーショーも見逃せません。プロのドライバーによる本物のカーチェイスや爆破スタントを目の前で楽しめる、アクション満載のライブパフォーマンスです。

 

シー・ワールド:海の冒険

海が好きな家族には、シー・ワールドは必見です。このパークでは、イルカやアザラシなどの水生動物との触れ合いや、スリル満点の乗り物が楽しめる、40以上のアトラクションがあります。

スポンジ・ボブやティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズなど、ニコロデオンのキャラクターとの触れ合いも人気のコーナー。インタラクティブなショーは、乗り物で疲れたお子様を休ませながら楽しむこともできます。

 

ドリームワールド:オーストラリア最大のテーマパーク

ドリームワールドは、スリルライド、家族向けアトラクション、そして野生動物体験を一度に楽しめる必見のテーマパークです。巨大な水上パークや動物園も併設されており、アジアで最も大胆でエキサイティングなローラーコースターが揃っています。

また、「タイガー・アイランド」では、スマトラトラやベンガルトラを間近で見ることができ、「ケニーとベリンダのドリームランド」では子ども向けのエンターテイメントが楽しめます。

 

ウェット・アンド・ワイルド:オーストラリアのプレミア水上テーマパーク

ゴールドコーストの暑さをしのぐなら、ウェット・アンド・ワイルドがぴったりです。オーストラリア最大の水上テーマパークで、スリル満点のスライダーやプールが揃っています。

「ブラックホール」や「トルネード」はスリルを求める方におすすめ。「ウェット・アンド・ワイルド・ジュニア」なら小さなお子様にも最適です。また、「ホイールプールスプリングス」ではリラックスした時間を過ごしたり、専用のカバナ(テント型プライベートスペース)をレンタルして贅沢な体験も楽しめます。

 

オーストラリアン・アウトバック・スペクタキュラー:ユニークな文化体験

オーストラリアン・アウトバック・スペクタキュラーは、他とはやや異なるカルチャー体験を提供しています。ムービーワールドの近くに位置し、オーストラリア農家のライフスタイルを、特殊訓練された馬や犬、有名俳優によるライブパフォーマンスを満喫頂けます。その他にも、オーストラリア料理のディナーを楽しみながら、アウトバックの風景を見事に再現したショーを堪能できます。

 

パラダイス・カントリー:本物のオージー農場体験

パラダイス・カントリーでは、農場での冒険を通じて、コアラやカンガルー、ポニーライディング、ゴールド探しなどを体験できます。ムービーワールドの近くに位置し、オーストラリアの野生動物とも触れ合うことができる人気のスポットです。

 

旅のヒント

日焼け止め(オーストラリアの日差しはとても強烈!)、快適な靴、ドリンクボトルを持参することをお忘れなく。英語に自信がない場合は、テーマパークのチケット売場で日本語の園内マップが無料で手に入ります。

ゴールドコーストのテーマパークを最大限に楽しむために、複数のパークパス(またはクイーンズランドに長期間滞在する場合は年間パス)を購入することで、割引やスケジュールに合わせたフレキシブルなご利用が可能です。

ローラーコースターに乗る、ライブショーを見る、動物と触れ合うなど、ゴールドコーストのテーマパークでは家族全員にとって思い出に残るオーストラリアならではの体験ができることでしょう。

     

オーストラリアで味わう日本食文化

オーストラリアの食文化は、日本料理の影響によって大きく発展してきました。

賑やかな都市から郊外のショッピングモールまで、オーストラリアの日本料理は多様性に富み、オーストラリアの現代の食文化に深く根付いています。オーストラリア人の日本食好きは、シドニーやメルボルンといった大都市だけでなく、クイーンズランド州全域、特にブリスベン、ケアンズ、ゴールドコーストでも顕著なトレンドです。

オーストラリアにおける日本食の歴史は1950年代から1960年代にかけて始まり、山崎千恵子氏(シドニーの「Sukiyaki House」)や重吉幸三氏(パースの「Shige」)といったパイオニアたちが、食材調達の困難さにもかかわらず、日本食文化の普及に多大な貢献を果たしてきた。

今日、日本食はオーストラリアの食における定番メニューであり、高級レストランからカジュアルな飲食店まで、様々な場所で提供されている。最近の調査によると、日本料理は、インド料理、ギリシャ料理、イタリア料理といった他のジャンルを抑えて、オーストラリアで最も人気のある料理だと言われている。この人気は、国内でのインターネット検索の多さにも反映されており、寿司、ラーメン、天ぷらなどが最も人気の高い料理となっている。

オーストラリア国内には何百もの日本食レストランがありますが、多くのスーパーマーケットには、みりん、そば、豆腐、しいたけ、昆布などの一般的な日本食材に加え、新鮮な肉や魚介類も揃っているので、オーストラリアの家庭でも伝統的なレシピを作ることができるのは、親子留学や旅行で訪れる一時滞在者にも心強いことでしょう。

レストランに関しても、オーストラリアの主要都市では、家庭の味をアレンジした、ユニークな味わいを楽しむことができます。例えば、メルボルンの「南島(Minamishima)」では、ウニやアナゴなどの珍味を使ったおまかせメニューを提供しており、洗練された美食体験を楽しむことができます。Chase Kojima シェフが率いるシドニーの「Sokyo」は、伝統的な技法と斬新なタッチを融合させ、日本料理の芸術性を最大限に引き出した料理を提供している。

クイーンズランド州、特にブリスベンは、日本料理の重要な拠点としても注目されている。伝統的な寿司からモダンな雰囲気の居酒屋まで、ブリスベンの日本食シーンは多種多様です。もともとメルボルンで人気のあった「米結」は、ブリスベンのスプリング・ヒルでその人気を確立し、最高級の食材を使った繊細な寿司や刺身を提供している。その他にも、「旬彩」や「Tenya」といったレストランは、旬の食材を生かしたシェフのおまかせメニューで知られ、親しみやすく、きめ細かなサービスも楽しむことができます。

ブリスベンの地元で人気の店には、濃厚なスープと絶妙な茹で加減の麺が評判の「Taro’s Ramen」や、本格的な日本料理と居心地の良い雰囲気が評判の「Bishamon」などがある。これらの店は、本格的な日本の味を提供するだけでなく、地元の味に合わせ、オーストラリアならではのユニークな味わいを生み出している。

オーストラリアにおける日本料理の特徴のひとつは、その手頃さです。かつては高級品とされていた寿司も、今ではオーストラリア中のスーパーマーケットやフードコートで見かけるようになりました。

オーストラリアでは、照り焼きチキンやツナマヨネーズ、生サーモンアボカド、さらには海老の天ぷらなど、バリエーションに富んだ寿司メニューもローカルには人気です。オーストラリアに住む日本人にとっては、自分たちの伝統的な食べ物がどのように他の文化に適応し、受け入れられてきたかを知る興味深い方法かもしれません。

また、寿司チェーンの「Sushi Train」レストランもオーストラリアでは人気で、回転寿司スタイルはもはやオーストラリア人にとっても馴染み深いものとなりました。

オーストラリアにおける日本食の将来は今後も有望と見られており、新しいレストランも次々とオープンする一方、既存のレストランも需要の高まりに合わせてメニューやサービスにおいて更なる進化を遂げています。

オーストラリア人の日本料理好きは、単なる一過性の流行にとどまらず、この国の食文化を豊かにしてきた強いパッションの表れと言えるでしょう。日本人シェフによる先駆的な食の取り組みから今日の革新的なフードカルチャーに至るまで、オーストラリアの日本食はのバリエーションは幅広く、また想像以上に手軽に入手することができます。日本人旅行者にとって朗報なのは、クイーンズランド州であろうとオーストラリアの他の地域であろうと、いつでも日本の味に出会えるということでしょう。

 
 
 

「子どもに国際交流の場を」橘様インタビュー

HelloKids事務局
HelloKids事務局
この度はHello Kidsをご利用いただき、誠にありがとうございます。全般的なご感想をお聞かせいただけますか?
全般に大変満足でした。孫に国際交流の場を設けてあげたかったので、Southportのセンターでとても良い体験ができました。言語がわからなくても友達になれることを体験させられ、費用にも見合った体験ができたと感じています。
橘さま
橘さま
HelloKids事務局
HelloKids事務局
それは素晴らしいですね。特に良かった点などはございますか?

特に、日々頻繁に園の様子がメールで送られてくるので、何をやっているのかが手に取るようにわかり、安心して託せました。Storypark(親御様とセンターをつなぐSNS)をセンターが活用し、写真や動画を用いて活動を逐次報告してくれるので、非常に助かりました。StoryParkは英語で記述されていますが、雅子先生から日本語でフォローしていただけたので、英語が不得手な娘(松村さま)も詳しく状況を把握でき、大変助かりました。
橘さま
橘さま

HelloKids事務局
HelloKids事務局
それは良かったです。Storyparkの機能が役立っているようで嬉しいです。他にも気づいた点はありましたか?
孫には日常使う単語(名詞)をあらかじめ教えていたのでクラスでも理解できていたようですが、指示に当たる言葉(挙手など)の意味がわからず、当初は戸惑っていました。しかし、たまたま私たちよりも前から参加していた別の日本人の男の子から教えてもらい、理解できるようになりました。

橘さま
橘さま

HelloKids事務局
HelloKids事務局

子ども同士の助け合いも素晴らしいですね。Hello Kidsをご利用後、お孫さんにどのような変化が見られましたか?

Uberタクシーのドライバーに自ら挨拶したり、Yes/Noの回答ができるようになりました!

橘さま
橘さま

HelloKids事務局
HelloKids事務局

短期間ですごい成長ですね。他にご滞在中のエピソードなどはありますか?

Expediaでアパートメントホテルを借り、食事は自炊で済ませました。レンタカーを借りるか迷ったのですが、近所で買い物もでき、車がなくても不自由なく生活ができました。また、時間いっぱいフルタイムでの利用も可能でしたが、国内では夕方まで幼稚園に通っているため、Hello Kids利用時は15時頃に迎えに行き、祖母・母・子のスキンシップをとる絶好の機会にもなりました。

橘さま
橘さま
HelloKids事務局
HelloKids事務局

お孫さんと素晴らしい時間を過ごされたようで、私たちも嬉しいです。何か困ったことやサポートが必要だったことはありましたか?

日本ではトイレはドアを閉めて利用するものと教えていたので、現地のセンターはとても開放的(扉による遮りがない)で、そのようなシステムに慣れるのに少し時間がかかり、多少緊張したようでした。でも、その際にも雅子先生とゆかり先生の手厚いサポートをいただき、大変助かりました。

橘さま
橘さま
HelloKids事務局
HelloKids事務局

お役に立てたようで何よりです。本日は貴重なお話をありがとうございました。これからもより良いサービスを提供できるよう努めてまいります。

こちらこそ、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

橘さま
橘さま

バイリンガルの子どもを育てる4つのメリット

親なら誰しも、自分の子どもに最高の教育を受けさせたいと考えています。多くの学術研究では、外国語を日常的に使用する環境を子どもに用意してあげることが、特に第二言語の習得においては大きなアドバンテージをもたらすことを示唆しています。ここでは、バイリンガル教育のメリットについてお伝えしていきたいと思います。

1. 認知的能力におけるメリット

二つの異なる言語を操る子どもたちは、単一の言語を話す仲間と比べて、異なる言語構造や社会的文脈を理解する能力やマルチタスク、創造力、問題解決能力、記憶力などが向上することが多いと言われています。

ニュージーランドで行われたある研究では、バイリンガルの子どもたちが、情報処理を主とする課題において、非バイリンガルの子どもたちよりも優れた成績を収める傾向にあることが明らかになりました。さらに、これらの傾向は社会経済的な背景によらず、すべてのバイリンガルの子どもたちに及ぶことが示されています。

これらの認知的能力におけるアドバンテージは、将来どのようなキャリアやライフスタイルを追求する場合でも、明確なメリットをもたらすと言えます。

2. 学業成績の向上

バイリンガルの子どもたちは、学校の成績においても多くのメリットを享受しています。例えば、音楽(楽譜の学習や理解)、コーディング(新しいプログラミング言語の学習)、さらには第三言語の学習においても優れた能力を示すことがあります。

さらに、バイリンガルの子どもたちは数学(問題解決能力や新しい概念の理解力の向上)、科学(記憶力や情報処理能力の向上)、社会(文化的な経験の豊富さ)においても優れた成績を収めることが研究で示されています。

3. 文化的・社会的意識

海外での生活は新しい文化や価値観、習慣などに触れる機会が多く、第二言語をスムースに習得できるだけでなく、子どもたちは社会や周囲の世界に対する理解を深めることができます。

これは、特にグローバル化が進む今日の世界においては非常に重要なスキルです。これらの文化的・社会的なスキルは、子どもたちの環境適応能力や社会的な文脈に対する認知力、異なるバックグラウンドを持つ人々への理解、さらにはネットワークの構築や新しい友人を作る能力などを高めることができます。

4. キャリアの拡大

また、バイリンガルとしてのスキルはキャリア形成にも大いに役立ちます。より多くの国で就業機会を得るチャンスが広がるだけでなく、個性的でと特徴的な人材としてユニークな役割やポジションを担うことができるでしょう。

例えば、国際弁護士や医師(多様な外国人コミュニティを抱える場合など)、翻訳者、教師、ジャーナリスト(母国語以外の人とインタビューやコンタクトを行うことができる)、UX/UIデザイナー(異なる言語ユーザーの操作方法の理解が深まる)、外交官、研究者、または経営コンサルタントなどが挙げられます。

まとめ

子どもたちをバイリンガルに育てることは、上記のように多くのメリットがあります。幼児期から海外での生活や学習を体験させてあげることで、新しい文化に触れるチャンスを育み、言語学習とともに文化的・社会的スキルの大幅な向上が期待できます。また、記憶力や創造力、問題解決能力の向上だけでなく、将来のキャリアの発展にも大きく影響を与えることでしょう。

参考文献:

  • Han, W.-J. (2012). Bilingualism and Academic Achievement. Child Development, 83 (1), 300–321. http://www.jstor.org/stable/41416083
  • Blom, E., Küntay, A. C., Messer, M., Verhagen, J., & Leseman, P. (2014). The benefits of being bilingual: Working memory in bilingual Turkish–Dutch children. Journal of Experimental Child Psychology, 128, 105-119.
  • Genesee, F. (2006). What do we know about bilingual education for majority language students? In T.K. Bhatia & W. Ritchie (Eds.), Handbook of Bilingualism and Multiculturalism (pp. 547-576). Malden, MA: Blackwell.
  • Kim, S. H. (2007). First language attrition in a second language learning environment: The case of Korean-English late bilinguals. Unpublished doctoral dissertation, University of Auckland, New Zealand.

日本とオーストラリアにおける幼児教育スタイルの違い

幼児期の子育てのスタイルは国ごとに異なりますが、特に日本とオーストラリアには顕著な違いがあります。

どちらの国の親も、健康で幸せな子どもを育てるという目的は共通ですが、そのアプローチは実は大きく異なっています。両国における教育事情を比較しながら、次世代を担う子どもたち育てる方法が、どのように文化によって形作られているかをご紹介します。

子育てアプローチの共通点

どちらの文化でも、親からの愛情の注ぎ方と年齢に相応な期待のバランスをうまくとることができると、幼児期の子どもたちへの教育として最も良い結果をもたらす傾向があります(Hosokawa & Katsura 2019; Lau 2006)。伝統的に、オーストラリアと日本の親たちは、子育ての喜びと困難を乗り越えるために、家族やコミュニティのサポートに依存してきました(Hesketh et al.)。特に祖父母は、孫に大きな愛情を注ぎ、親の代わりに面倒を見ながら、人生の教訓などを伝える上で重要な役割を果たしてきたのです(Lau 2006; Morita et al.)。つまり、世界のどこであろうが、子どもたちを育てるにはコミュニティや周囲のサポートが必要なのです。

親の関与

日本では、特に母親側に多くみられる傾向として、子どもの生活に深く関わり、子育てを何よりも優先するという社会的なプレッシャーや期待に直面しています(Lau 2006)。対照的に、オーストラリアの親は子どもに自由な自己表現を促し、年齢に応じた選択を自律的にさせることで、都度の結果から学びを得ることを主な方針としています(Hesketh et al 2014; Lau 2006)。この点において、日本の親は、共感性、社会的同調性、他者への配慮を育むことを重視していると言えるでしょう(Inoue et al. 2019; Lau 2006)。こうした対照的なアプローチは、それぞれの社会で子育ての実践を形作っている独自の文化的な価値観を反映しています。

厳しい躾け(しつけ)vs ポジティブなサポート

いわゆる”しつけ”の方法も、両国では大きく異なります。最近でこそ変化が見られるものの、日本の親や教育者たちは子どもたちの礼儀や努力する姿勢に対して厳しく、細かな部分まで関与し、時には力を使って体罰と見なされるような手段で応対することもありました(Hosokawa & Katsura 2019; Lau 2006)。一方、オーストラリアの親は、何かを達成した見返りにご褒美をあげたり、「タイムアウト」という方法でポジティブなサポートを好みます(Lau 2006)。ここで言う「タイムアウト」とは、子どもが不適切な行動をした際に、一時的に特定の活動や環境から離れさせるしつけの方法です。具体的には、子どもを静かで安全な場所に座らせ、その行動を反省させるために数分間一人にさせることが一般的です。この方法は、子どもが自分の行動を見直し、次回は同じ行動を繰り返さないようにするための時間を与えることを目的としています。これらのしつけスタイルの違いは、子どもたちの行動や発達をどのように導くのがベストなのかという文化的信念を反映しています。

感情的自立と実践的自立

オーストラリアと日本の子育ての最も顕著な違いのひとつは、幼児の自立心の育て方です