September 2, 2022 Hello Kids

憧れのライフスタイルをオーストラリアで

オーストラリアはしばしば、「Lucky country」と呼ばれることがあります。

高い生活水準や自然が豊富な国土環境、年間を通じて過ごしやすい気候など、こう呼ばれるのにはさまざまな要因があります。

控えめに見ても、オーストラリア国⺠が世界最⾼⽔準の⽣活とライフスタイルを謳歌しているのは、この国を訪れたことがある方ならご存知かもしれません。

近年、投資銀⾏のクレディ・スイスが実施した調査において、オーストラリア⼈は世界でも有数の「裕福な」国⺠と位置づけました。

この調査によると、2020年の成⼈⼀⼈当たりの資産の中央値は23 万8070⽶ドルで、2位のベルギー(23万5550⽶ドル)、3位の⾹港(17万3770⽶ドル)を上回る結果をなりました。

同調査によると、⽇本は11位に位置し、成⼈⼀⼈当たりの資産の中央値は122,980⽶ドルでした。

また、平均値を見るとオーストラリア⼈は483,760ドルで4 位であり、⾹港、⽶国、スイスに次ぐランクに入っています。

 
 

10⼈に1⼈がミリオネア?

統計上では、オーストラリア⼈のおよそ10⼈に1⼈の割合の人々がミリオネア(純資産1億円以上の保有者)であり、約180万⼈の国⺠がこのカテゴリーに位置付けられます。

また、クレディ・スイスは、住宅及び⾦融資産の増加や継続的な経済成⻑により、オーストラリアにおけるミリオネアの数は5年以内に300万⼈以上に増えると予想しています。尚、日本では同レベルの資産を持つ人々の数はおよそ360万⼈とされていますが、人口比率を考慮する(オーストラリアは約2,500万人)と、この数値は非常に興味深いものです。

クレディ・スイスのマイケル・マー⽒は、「(オーストラリア準備銀⾏が)世界各国の中央銀⾏と連携して⾦利を引き下げたことは、2020年の世界の長者番付におけるオーストラリア人のランク変動にも大きな影響を及ぼし、国内の株式市場と住宅市場の相場上昇を促進した」と、news.com.au に語っています。また、2020年にかけて急速に進んだ豪ドル⾼も、オーストラリアの順位に⼤きく影響していると言えるでしょう。

オーストラリアは名⽬国内総⽣産(GDP)がおよそ1.7兆ドルで世界13位。3位に位置する⽇本の4.9兆ドルと⽐べても、人口比率を考えれば同程度の水準と言えるでしょう。尚、国際通貨基⾦(IMF)による推計では、⽶国が25.3兆ドルで1位となっています。

一方、世界銀⾏によると2021年の⼀⼈当たりGDPは、⽇本の約39,000⽶ドルに対し、オーストラリアは約60,000⽶ドルと、非常に高い値を記録しています。

オーストラリア国内の雇用環境に目を向けてみると、仕事も⽐較的⾒つけやすく、15歳から64歳までの約73%が有給の仕事に従事しており、OECDの平均である66%を上回っています。

2022年6⽉には、国内の失業率がわずか3.5%にまで低下し、過去48年間でも最低の⽔準となりました。

しかし、加速するインフレの影響を受けたオーストラリアの中央銀⾏による最近の利上げにより、国⺠の資産の蓄積は徐々に鈍化していく傾向にあると思われます。こうした⾦融引き締めの状況下、2022年の株式市場と不動産市場はともに下落に転じています。

また、オーストラリアでは所得においても格差が生じています。所得格差を表すジニ係数の値は、2021年に0.33となり、OECD加盟国33カ国中11番目と、比較的高い値を示しています。これによるとオーストラリアの富裕層1%の資産額は、下位60%のカテゴリーに属する人々の資産の約50倍と推定されています。

 
 

健康的なライフスタイルで平均寿命が伸びた?

平均寿命の伸びにも表れているように、オーストラリア⼈は健康的なライフスタイルを享受しています。

オーストラリア統計局(ABS)によると、2021年に誕生した男の⼦の平均寿命派81.2歳、⼥の⼦は85.3歳と予想されています。

ABS⼈⼝統計局⻑のベイダー・チョウは、「オーストラリア⼈の平均寿命は、ニュージーランド、イギリス、アメリカなどよりも長く、⽇本、シンガポール、スイスよりはやや低い」と見解を述べています。

最近のデータによると、⽇本人の平均寿命は、⼥性が87.57歳、男性が81.47歳となっています。

また、オーストラリア⼈は⽣活満⾜度も⾼く、2015-17年のスコアは10点満点中7.3点で、OECD加盟国中8位となっています。

環境面に目を向けてみれば、オーストラリアはOECD加盟国の中で4番⽬に⼤気汚染の影響が少ない国で、そういった点においても安心して暮らせる環境と言えるでしょう。

しかし、2017-18年に行われたABSによる調査では、オーストラリアの成⼈の67%が体重過多または肥満状態であり、2014-15年の前回調査の63.4%からやや増加しています。2030年には、1,800万⼈以上のオーストラリア⼈が体重過多または肥満になると、専門家は懸念しています。

世界的なパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスはオーストラリアにも影響を与え、2022年8⽉31⽇現在、累計で約1,000万⼈の感染者が報告され、これまでに約1万4千⼈の死者が出ています。

しかし、OECDは総合的に見て、オーストラリア人のライフスタイルを⾮常に肯定的に評価しています。

これは、オーストラリアが他の国々と⽐較しても、多くのWell-beingを図る指標において⾼い数値を⽰していことが要因です。

「所得、仕事、教育、健康、環境、社会とのつながり、市⺠活動、全体的な⽣活満⾜度など、あらゆる指標において、オーストラリアは平均を上回っている」とOECDは結論付けています

今後のさらなる⾦利上昇により、オーストラリアにおける経済成⻑の抑制が予想されていますが、それでも2022年には4.2%、2023年には2.5%の経済成⻑が⾒込まれ、今後もパンデミックからの「堅調な回復」を継続する傾向にあるとOECDは述べています。

サービス業や農業、資源関連の主要産業は引き続き好調を保ち、観光業についても徐々に回復傾向にあります。

これらのことから、オーストラリアはこの変化の激しい現代において、世界的に見ても注目すべき国のひとつであることは間違いないでしょう。

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