June 16, 2022 Hello Kids

今のオーストラリアの様子は?(2022年6月現在)

目次

コロナウイルスの世界的な流行により、2年近くもの間ずっと閉鎖されていたオーストラリアの国境も現在は既にオープンになっています。

久しぶりの海外旅行や留学目的で訪れる人々が増えてきているオーストラリアは、果たして現在どのような様子なのか、ご紹介していきたいと思います。

2022年2月21日、海外からの入国が可能になったこの日、オーストラリア各地の空港では久しぶりの家族の再会を喜び合う声が上がりました。

Dan Tehan大臣(Minister for Trade, Tourism and Investment )は、「観光産業に従事する66万人もの人々にとって、これはとても素晴らしいニュースだ」と述べました。

コロナウイルスが発生する以前の2019年、オーストラリアは約950万人もの旅行者を海外から受け入れていましたが、パンデミック時にはほとんどゼロに近い数字にまで落ち込んでしまいました。

オーストラリアは、コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、他国と比べても非常に厳しい入国規制を設けていました。

しかし、感染拡大を徹底的に防ぐという方針から、コロナとの共存へと、大きく舵を切ったオーストラリア政府。 この政策転換を経て、オーストラリアはついに入国規制の大幅な緩和へと歩みを進めることになったのです。

 
 

ワクチン接種の必要性

オーストラリアの国境は、AstraZeneca、Pfizer、Modernaなど、政府により認可された認められたワクチンを2回接種した渡航者に開放されています。この2回の接種は、少なくとも14日間の間隔を空けて行われ、オーストラリアに到着する前に2回目の接種から少なくとも7日間が経過している必要があります。

飛行機でオーストラリアに入国する旅行者は、入国前にデジタル旅客申告書(DPD) によりそのワクチン接種の証明を提示することが法律で義務付けられています。このDPD には、便名、パスポ ート、オーストラリアでの連絡先、ワクチン接種状況、過去14日間の渡航歴についての項目が含まれます。DPDは、すべての旅行者に提出が義務付けられていますが、16歳未満のお子様については、保護者の方が代わりに申告を行うことができます。

これに従わない場合、旅行者は最高6,660豪ドルの罰金、あるいは虚偽及び誤解を招く情報を提供した場合は最高12ヶ月の禁固刑に処される可能性があります。

一方、船でオーストラリアに入国する旅行者は、DPDと同様の情報を記載したMaritime Travel Declaration(海上旅行申告書)を作成する必要があります。

ただし、医療上の理由等でワクチン接種を受けることができない旅行者については、適切な証明書の提出が必要となります。

12歳未満、または12歳以上17歳未満のお子様で、ワクチン接種を完了している保護者の方1名以上とご旅行の場合は、ワクチン接種を受けた方と同様の流れでオーストラリアに入国することができます。

 
 

オーストラリア渡航前に確認すべき項目

オーストラリア政府は海外からの渡航者に向けて、チェックリストを用意しています。

  • ビザの条件を確認する
  • ワクチン接種要件を確認する
  • ワクチン接種証明書を取得する
  • 州・準州の入国条件を確認する
  • DPDの提出
  • パスポート、ビザ、DPDなど、空港での入国の際に必要な書類を準備する

 
 

オーストラリアに入国する際に気をつけること

オーストラリア政府は海外からの入国に関する規制を大幅に緩和していますが、日本から現地を訪れる際には州及び準州によるルールも別途確認をしておく必要があります。

例えばクィーンズランド州では、バーやレストランなどで使用されていたアプリによるチェックインが廃止され、オフィスビルや公共施設などへ入るの際にも、ワクチン接種は必ずしも必要ではなくなりました。

6月13日現在、クィーンズランド州⺠の約92.5%が2回以上のワクチン接種を行なっており、病院や高齢者介護などの医療施設、公共交通機関やタクシー、空港や飛行機内など、一部のエリアて内においてのみフェイスマスクの着用が義務付けられています。

オーストラリアにとって、日本は5番目に大きな「インバウンドマーケット」であり、オーストラリア政府観光局も、再び日本から多くの渡航者がやってくることを期待しています。

オーストラリア政府観光局のデレク・ベインズ氏は、「オーストラリアの国境再開の発表には大きな反響があり、到着前の コロナウイルス検査が廃止されたことで、さらに渡航がしやすくなったはずです。」と述べています。

日豪間の旅行や留学などでの往来が以前のように再び盛り上がってくれば、さらに多くの航空路線が開設され、両国間の渡航がより簡単で、よりお手頃な価格で実現できるようになることが予想されます。

2022年の夏休みも徐々に迫ってきています。今こそ南半球のオーストラリアで、お子様と一緒に新たな体験をしてみてはいかがでしょうか?(HelloKids事務局)