9月 2, 2021 Hello Kids

オーストラリアへの移住と移民の歴史

オーストラリアは整備された都市環境、広大な大自然、多国籍な文化を持つ人々、そして堅実な経済力により、世界でも移住先として高い人気を誇る移民国家です。

 

こちらではオーストラリアへの移住を検討している方のために、「ダウンアンダー」での移住の歴史を含め、移住する前に検討が必要なステップについてご紹介します。

 

移民国家、オーストラリア

オーストラリアには、18世紀にイギリスからやってきた「第一次開拓者」から、戦後のヨーロッパからの移民、1970年代のベトナム人、そして中国やインドなどからの新しい移民まで、さまざまな移民の歴史があります。

1788年にヨーロッパ人による入植が始まった際、オーストラリアの人口は約40万人と推定されていました。最初の移民は、イギリスとアイルランドから輸送された囚人で、1840年までに約8万人がシドニーに到着しました。

その後、オーストラリアへの移住を希望する一般市民が増え出し、1850年代に金が発見されるとさらに多くの移民が押し寄せました。イギリスやアイルランドだけでなく、ヨーロッパ、中国、アメリカ、近隣のニュージーランドや南太平洋などから、この10年間で約60万人が移住してきました。

1901年の連邦制施行時には、オーストラリアの人口は400万人近くになり、そのうちの約4人に1人が海外で生まれた人々によって占められることになります。イギリスやアイルランドの血を引く人が多い一方で、ドイツ人を中心としたヨーロッパ人や中国人も多くいました。

しかし、連邦制の制定に伴い、オーストラリアはイギリスやアイルランドからの移民を中心とし、アジアやその他の地域からの移民を事実上、徐々に排除する政策に変わっていきます。

第二次世界大戦後には、オーストラリア政府は「人口を増やすか、国を滅ぼすか」というスローガンを掲げ、新たな政策を採用しました。人口増加のためにイギリス人を中心とした移民を積極的に受け入れましたが、この政策によりイタリア人、ドイツ人、ギリシャ人、ポーランド人など、戦争で荒廃したヨーロッパからも多くの移民がやってくることになります。

その後オーストラリアは徐々に移民政策を緩和していくことになり、1973年には「白豪主義」が廃止され、すべての移民が平等に扱われるようになります。

ベトナム戦争後にも、ベトナムとカンボジアから多くの移民がオーストラリアに移住し、続けて東ティモールや中国、中東からの移民もこの流れに加わっていきます。

それまで最大の割合を占めていた英国からの移民は、ニュージーランドに次いで2位になりましたが、その後、中国に抜かれ、さらにインドやスーダン、アフガニスタン、イラクからの難民も新たに増えていきます。

こうして1945年にオーストラリアの移民局が設立されて以来、約750万人の人々がオーストラリアに移住しました。これにより、オーストラリアの人口は2,500万人以上に増加し、いわゆる多文化・多国籍社会となっています。

2016年の国勢調査によると、オーストラリア人の約半数が海外で生まれたか、少なくとも片方の親が海外で生まれた人で、オーストラリア人の5人に1人以上が家庭で英語以外の言語を話しています。オーストラリアに次いで多かった出生国は、イギリス(人口の5%)、ニュージーランド(2.5%)、中国(2.3%)、インド(2.1%)でした。

また、最新の国勢調査では、オーストラリアに住む日本人は42,421人となり、2011年の国勢調査から約20%増加しました。日本人の人口が最も多いのはニューサウスウェールズ州の約1万4,000人、次いでクイーンズランド州の約1万2,400人、ビクトリア州の約8,500人、西オーストラリア州の約4,200人となっています。

オーストラリア統計局によると、2020年度、オーストラリアに住む移民の数は760万人以上で、人口の約30%が海外で生まれたたという計算になります。尚、同年のオーストラリアへの純海外移住者数は19万4,400人とされています。

しかし現在はCOVID-19のパンデミックにより、オーストラリアの国境は原則的に閉鎖されているため、国境が再開されるまでは、新規の移民の数は大幅に減少すると予想されています。

 

 

オーストラリアへ移住をするには?

海外への移住は、大きな決断です。

オーストラリアでは、連邦政府や州政府、そしてさまざまな非営利団体が移住者にさまざまな支援を提供しており、移住を検討される方には心強いサポートとなっています。

例えば、ビクトリア州政府は、移住前に下記のようなステップを推奨しています。

 

  • ステップ1:現地での仕事を探す – ビクトリア州政府は、現地での就職をサポートするための様々な情報を提供しています。中でも最大級の掲載情報を誇るのはseek.com.auです。 
  • ステップ2:出発前のチェックリストを使って移住計画を立てる – 住居の確保、予算の策定、手続きを簡単にするための移住エージェントの利用を検討しましょう。 
  • ステップ3:ビザの申請 – オーストラリアへの移住に際しては、ビジネスビザや投資家ビザの他、技能移住ビザ、就学・訓練ビザ、家族・パートナービザなど、さまざまなビザがあります。永住権を取得する一般的な方法としては、ファミリー・ストリーム、ワーク・ストリーム、ビジネス・投資家ストリームの3種類の永住ビザがあります。

オーストラリア政府が発行している「Beginning a Life in Australia」は、移民の方に役立つ様々な生活情報を提供しており、日本語を含む39種類の言語で提供されています。

クイーンズランド州政府も、オーストラリアの賃金や雇用条件、祝祭日、海外で取得した資格の認定など、様々な情報を提供していますので、参考にされると良いかもしれません。

海外への移住は、困難なこともありますが、国内では決して経験できないような新しい機会や経験を得ることができます。

世界情勢的には少しづつアフターコロナ・ウィズコロナの世界の展望が見えてきたこのタイミングで、一度じっくりと海外移住についてご検討頂くのも良いかもしれません。(HelloKids事務局)