オーストラリア人の健康的なライフスタイルとは?

ついに閉幕した東京オリンピック。 オーストラリアは、水泳やヨットなどの競技で、列強の各国を抑えて金メダルを獲得しました。 あらゆる年代の老若男女がスポーツを愛し、健康的なワークライフバランスを重視するオーストラリアのライフスタイルから私たち日本人が学べることとは一体なんでしょうか? 東京オリンピックのメダル獲得数から見ると、日本とオーストラリアは非常に良い結果となりました。 日本が過去最高の27個の金メダルを獲得したのに対し、オーストラリアは17個の金メダルを獲得し、これまでの最高記録を更新しましたが、その主役となったのは女子の水泳選手でした。 ご存知のようにオーストラリアの人口は約2,500万人と他国と比較して相対的に少なく、日本の1億2,600万人や、2位の中国(14億人)、1位の米国(3億2,800万人)の人口と比較すると、オーストラリアのメダル獲得数が6位であったことは賞賛に値します。 新型コロナ感染症の感染拡大を防ぐために世界中が奮闘している中で、こうしたオーストラリアのアスリートの強さからどんなことを学ぶことができるでしょうか。   健康的なライフスタイル クイーンズランド州政府は、健康で幸せなライフスタイルのためのガイドをウェブサイトで提供しており、フィットネス、食事、家族に関するさまざまな資料を掲載しています。 このサイトでは、健康的なライフスタイルを始めるためのヒントを紹介しています。   ◆ ライフスタイルプランナー 1週間分の食事と運動のプランナーを提供しています。 ◆ 食事・栄養管理 心臓病、がん、肥満、糖尿病などのリスクを減らすために、野菜や果物を積極的に摂りましょう。また、外食の際にはより健康的なメニューを選ぶ、砂糖入りの飲み物を減らし、水や無糖のお茶を飲むなどの工夫も心掛けましょう。 ◆ エクササイズ 座りっぱなしの時間を減らし、適度に体を動かすことは、余分なカロリーを消費するだけでなく、ストレスを軽減し、病気を予防し、睡眠を改善することにつながります。 こちらのガイドでは、毎日30分の運動を推奨しています。日々多忙でそこまで時間が取れないという方は、エレベーターの代わりに階段を使う、車や公共交通機関の代わりに徒歩や自転車で通勤するなど、日常生活における工夫が必要かもしれません。 […]

幼児期の教育環境の大切さ

連日素晴らしい快晴が続く、ここAustraliaのGold Coast。 今日のMudgeeraba Early Childhood Centreの子どもたちは、屋外スペースに出て創作活動に励みました。     冬のこの時期でも、暖かい陽射しが降り注ぐAustralia。緑の香りと鳥の鳴き声が心地よい環境に刺激を受けたのか、子どもたちはみんな大興奮! スライムを手にした子どもたちは、もう止まりません。 みんな思い思いに自分のアイデアを形にして、お友達に一生懸命その創作物についての説明をしています。     溢れる大自然の中で生き生きとしている子どもたちを見ていると、幼児期の彼らにはやはりこうしたのびのびとエネルギーを解放できる環境がとても大切なのだなと実感させられます。 健康と体力を育むだけでなく、五感を通じてさまざまなインスピレーションを得られることができるような体験をサポートしてあげることが、私たちエデュケーターに求められることであると考えています。(HelloKids事務局)    

持続可能な未来を育む食育菜園プロジェクト

この2ヶ月、子どもたちはDream Time Culture Centreで新しいプロジェクトに取り組んできました。     オーストラリアの先住民族たちが培ってきた持続可能な農業についての調査・探究を行うべく、子どもたちは自分たちの手で土を耕し、さまざまな種類のネイティブハーブやブッシュフードを植え、根気強く、そして優しく水やりを欠かさずに行ってきました。     普段の幼稚園とは異なる環境において、新たな知識を学び、直に自然と触れ合い、時間を掛けてゆっくりと食物を育みながら、調査を行うこの一連のプロジェクトに子どもたちはとてもエキサイトしているようです。(HelloKids事務局)    

創造力の解放としてのアート 〜 コロナ時代の「脳内トラベル」

海外渡航が自由にできないコロナ禍の現代において、私たちの創造力を刺激するような新しい土地や人々、見知らぬ文化に出会うチャンスを得ることは容易ではなくなっています。   こうした状況においても、日頃の思考や既存の知識の枠を越える、刺激的な体験を得るにはどうすれば良いのでしょうか?   大人にとってのそれがいわゆる「最先端のテクノロジー」なのであれば(例えばVRなど)、子供にとっての効果的なツールは何か。   もしかしたら、私たち大人は、子どもたちによりプリミティブで自然とのつながりを感じられるような方法を提供してあげることも、その有効な一助とできるのかもしれません。   Robina Town Child Care Centreでは、子どもたちの創造力と好奇心を解放するため、先生たちが色の素材を作り、子どもたちは大きなキャンバスに自由に筆を走らせました。     モチーフは、自由。   センターの隣に位置する大きな公園を見て、オーストラリアの大自然からインスピレーションを得た絵を描く子どももいれば、まさにアートと呼べるような抽象的なビジュアルを表現する子どもまでさまざま。   表現に正解はなく、自分の内なる衝動や好奇心に耳を傾けることの大切さを、子どもたちはもとより、先生たちも再認識できた有意義な1日となりました。 (HelloKids事務局)

豪州Kinder Garden Project(食育菜園プロジェクト)のローンチについて

グローバルスカイ・エデュケーション・グループは、オーストラリア・クィーンズランド州中央部に位置するロックハンプトンにおきまして、Kinder Garden Project(食育菜園プロジェクト)を開始いたしましたことをご報告いたします。 長年、豪州にある全センターでは、教育プログラムの一環としてハーブや野菜類をセンター内で育てて給食等で使用しており、今度はアボリジニをはじめ先住民の文化芸術を保全・教育する公共の教育文化施設「ドリームタイム・カルチャー・センター」(Dreamtime Cultural Centre)内において、菜園開発から運営まで担います。この地域にある4センターの園児とファミリー、教職員とともに、コミュニティの一員として地域活性化と環境教育に貢献してまいります。   グローバルスカイ・エデュケーション・グループ ドリームタイム・カルチャー・センター

オーストラリアの歴史をわかりやすい年表で見てみよう

長期的な経済成長を遂げたことでもその名を知られるオーストラリア。   実はこの国の発展は、第二次世界大戦後の歴史において大きな契機がありました。   今回は、1950年代から現代までのオーストラリアにおける歴史上の重要なターニングポイントをご紹介します。   1950s: 郊外の夢 1950年代のオーストラリアは、高い雇用率とによる好景気に国全体が沸いていました。オーストラリアの各地位では、都市近郊に大規模な区画の一戸建て住宅が建ち並ぶ新しい郊外エリアが開発され、人々は「郊外の夢」を楽しんでいました。 オーストラリアの人口は、イギリスだけでなく、ギリシャ、イタリア、オランダ、ドイツなど、戦後のヨーロッパからの移民によって、1,000万人にまで増加しました。 1949年、自由党党首のロバート・メンジースが政権を取り戻し、1966年まで統治を続け、オーストラリアの歴史上で最も長く首相を務めた人物となりました。 この時代における主な出来事としては、1954年の英国王室ツアー、1956年のテレビの登場などが挙げられる他にも、メルボルンで夏季オリンピックが開催されたことも大きなニュースでした。 この10年間は、オーストラリアが朝鮮戦争(1950~1953年)に参戦し、冷戦による影響と脅威に晒されていたにもかかわらず、比較的平和な時代と言えるでしょう。 1957年、日本とオーストラリアの間で日豪通商協定が締結され、二国間の貿易・投資が活発化するなど、豪日関係は更なる発展の様相を呈していました。    1960s: 市民によるデモ活動と繁栄 1960年代は、戦後に誕生した子どもたちが大人になり、影響力を発揮するようになる大きなタイミングとなりました。徴兵制やベトナム戦争に反対する大規模な抗議デモ活動が行われたほか、女性の平等やオーストラリア先住民の権利を訴えるキャンペーンなども盛んに行われました。 文化的な側面に目を向けて見ると、エルビス・プレスリーやビートルズのテレビ放映が人気を博し、およそ30万人もの人々がこれらのイギリスのグループをアデレードで行われたコンサートに迎え、熱狂的な歓迎がなされました。 1966年には、オーストラリアは米国のリンドン・ジョンストン大統領(当時)を、米国大統領として初めて迎え入れました。メンジースの後継者であるハロルド・ホルトは、”All the way […]

オーストラリアの経済状況について

「Lucky Country」として知られるオーストラリアの経済は、COVID-19の影響による停滞を余儀なくされるまで、28年間連続で成長を続けてきました。しかし2021年に入った今、経済状況は少しづつ以前の姿へ戻りつつあり、ここ南半球のオーストラリアでは再び経済成長を遂げる時代が戻ってくる日もそう遠くないのかもしれません。   オーストラリアと日本の比較 国際通貨基金(IMF)はオーストラリアを世界第13位の経済大国と位置づけており、この人口2,500万人の国の名目国内総生産(GDP)は1兆3,000億米ドルと推定されています。 これに対し、人口1億2600万人の日本のGDPは4.9兆ドルで、中国の14.8兆ドル、米国の20兆ドルに次ぐ第3位となっています。 IMFは2020年10月に発表した「世界経済予測」において、2020年の日本のGDP成長率をマイナス5.3%と予測し、2021年にはプラス2.3%の拡大に反発するとしている。 また、OECDは12月に発表した「世界経済予測」で日本について同様の予測をしている。オーストラリアについては、2020年には3.8%の経済縮小を予想しているが、2021年には3.2%のプラス成長を記録すると予想している。 OECDによれば、オーストラリアのインフレ率は、2020年には0.7%、2021年には1.6%と低水準にとどまることが予想されている。 失業率はCOVID-19の影響でわずかに上昇したのみで、2020年10月には7%に達したが、11月には6.8%まで低下した。ただし、それでも日本の2.9%を大きく上回っている。 パンデミックに対応して政府支出が大幅に増加したにもかかわらず、オーストラリアの一般政府の総負債は、日本の241%に対し、2020年には57.7%程度であることがOECDによって指摘されている。 キャピタル・エコノミクスは、2021年にはオーストラリア経済が回復し、来年には4.5%の景気拡大が見込まれるとしています。 最近、シドニーで再燃したコロナウイルスの今後の蔓延状況にも左右されるものの、第2四半期までには経済活動が以前のレベルに回復すると予想しています。   オーストラリアの経済構造 COVID-19が発生するまで、オーストラリアの経済は人口の増加と、教育、観光、その他のサービスとともにエネルギーや鉱物の輸出に後押しされて、一見限りなく成長が続くかのように思われていた。 オーストラリアは農業、エネルギー、鉱業の一大生産国であり、2019年度時点での商品輸出項目の上位は鉄鉱石(770億豪ドル)、石炭(690億豪ドル)、天然ガス(490億豪ドル)となっています。日本はオーストラリアにとって第2位の輸出市場であり、商品輸出の16%近くを占めています。 とはいえ、サービス業は経済の最も大きな比重を占めており、GDPの約60%を担い、5人のうち4人がこの業界で雇用されています。 2019年のオーストラリアの1人当たりGDPは、日本の45,546ドルに対し、購買力平価ベースで53,559ドルと推定されています。 2019年度のオーストラリアの主な対日輸出は、天然ガス(200億豪ドル)、石炭(193億豪ドル)、鉄鉱石(57億豪ドル)、牛肉(23億豪ドル)で、日本からの主な輸入は、乗用車(79億豪ドル)、精製石油(40億豪ドル)、物品輸送車(18億豪ドル)でした。 日本にとって、2018年の輸出先としてはオーストラリアが9位、輸入先としてはオーストラリアが3位だった。 2015年に発効した日豪間の自由貿易協定は、補完性の高い経済資源を持つ両国間の投資と貿易をさらに後押しすると考えられています。オーストラリアは日本に牛肉やガスを輸出し、日本は自動車や電子機器などの製造品を納入するなど、両国は最適なパートナーとなってお互いに支え合っていると言えるでしょう。 […]

世界最先端の教育とは?

親御様なら誰しも自分の子供たちに最高の教育を受けさせてあげたいと思っているものですよね。では果たして、一体どうしたらそれを見つけることができるのでしょうか? 子供たちにとっての最高の教育方法を見つけるためには、家庭の教育方針、子供の興味や関心、そして利用可能なリソースを含む様々な要因を考慮した上で判断することが大切です。 子供によっては親が選んだ新しい環境への適合が難しい場合もありますし、勉学におけるトップを目指すための環境と、スポーツの分野で上を目指すために必要な環境は全く異なります。 ただし、いずれの分野を選択されるにしてもグローバルな水準での教育をお考えであれば、これからご紹介する様々な分野に関する国際的な指標が参考になるのではないかと思います。     留学生に人気の国TOP20 どの国へ留学をするのが良いのか判断するためには、UNESCOが発表している指標を参考にすることができます。国連の文化機関であるUNESCOは、どの国が大学に最も多くの留学生を集めているかというデータを収集しています。 その結果、最も多くの留学生に指示されているのはアメリカです。 2014年のデータによると、トップはアメリカで、次いでイギリス、フランス、オーストラリアが続き、日本は7位となっています。 また国際教育研究所の調査を見ると、米国の留学生数は年々増加を続けており、2019年までに4年連続で100万人を超えています。これは中国(37万人)、インド(20万2000人)、韓国(5万2000人)からの留学生がこの数字を牽引しており、日本は1万8000人で8位という現状になっています。 今年、オーストラリア政府が発表した最新のデータによると、2020年1月~9月の留学生数は約67万人で、中国、インド、ネパール、ベトナム、ブラジルからの留学生が牽引しており、引き続き様々な国からの学生がオーストラリアで新たなチャレンジに挑んでいることがわかります。   世界の大学上位ランキング 子供たちの将来に最適な留学先のもう一つの目安として、世界大学ランキングがあります。 Times Higher Educationの「World University Rankings 2020」によると、92カ国・1,400程の大学がランキングされ、イギリスとアメリカの大学が上位にノミネートされています。 トップはイギリスのオックスフォード大学で、次いでカリフォルニア工科大学、イギリスのケンブリッジ大学が続く結果となっています。続いてスタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、プリンストン大学、ハーバード大学、イェール大学、シカゴ大学など、多くのアメリカの大学が上位を占めています。 […]

オーストラリアの先住民族:アボリジニの歴史と文化

オーストラリアの先住民独であるアボリジニは、5万年以上も前からこの大陸に居住しており、アフリカ以外の地域に住む人類の中では最古の民族である可能性があります。オーストラリアを訪れる予定の方には、ぜひこの歴史と文化にも触れて頂けたらと思います。 そもそもアボリジニとは、「アボリジニまたはトレス海峡諸島の出身者であり、それを自らと居住する地域社会において認識されている人々」とされています。 オーストラリアのアボリジニは、1788年にイギリスがオーストラリアの植民地化を開始した時の民族と関連を持つ人々と、クイーンズランド州沖のトレス海峡諸島に居住する人々の2つのグループに分かれています。 2016年の政府の調査によると、オーストラリアには80万人近くの先住民族が住んでおり、ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の東部に最も多くの人々が住んでいることがわかりました。これは、イギリスからの入植者が到着した時にオーストラリアに住んでいたアボリジニの推定人口、75万人〜125万人と比較しても大きな違いはありません。 また、2017年に行われた遺伝学的研究では、現在のアボリジニは、約5万年前にオーストラリアに出現した民族の一員であった共通の祖先と関連性を持っていることが明らかになりました。一説によると、彼らは7万年前頃にアフリカを飛び出し、船でアジアに渡り、その後オーストラリア北部へ移住したと考えられています。 ヨーロッパからの人々が入植した当時は、約700種類のアボリジニの言語と方言が話されていましたが、現在では約250種類にまで減少しています。これらの言語は、Aboriginal Englishとして現在も使用されています。クイーンズランド州で使用されているこれらの言語は、クイーンズランド州立図書館(State Library of Queensland)で見ることもできます。   アボリジニ文化遺産   オーストラリアの先住民族の長い歴史は、全国各地で発見されている多くの重要な遺跡に反映されています。アボリジニの人々は、土地と深いつながりを持っており、それは彼らの精神的なアイデンティティの拠り所となっています。 クイーンズランド州においては、これまでに43,000以上の遺跡が確認されています。これらの遺跡には、石器物の痕跡、キャンプ場跡、その他の人間の居住の証拠などが含まれています。 重要な文化遺跡には、ノーザンテリトリー(Northern Territory)の「レッド・センター(red center)」の中心部にある巨大な砂岩の一枚岩、ウルル(Uluru)(旧エアーズロック)があります。ウルルはオーストラリアの先住民にとって神聖な場所であり、約5億5000万年前に形成が始まったと考えられています。 その他の重要な遺跡としては、シドニー(Sydney)のボタニー・ベイ(Botany Bay)があり、過去3,000年の間に何度も貝殻の中間層が利用されていた証拠があります。西オーストラリア州のジンミウム(Jinmium)では、6万年前の石器やロックアートが発掘されています。 アボリジニの芸術、文化、精神性は、人生の始まりを語る「夢の時間」と結びついています。これらの物語は代々受け継がれ、土地を育むことの大切さ、その意義、精神的なつながりを教えてくれています。   […]

脳の言語習得に最適な時期は5-6歳

脳の仕組み 人間の脳は大脳、小脳、脳幹という大きく3つの部位から成り立っており、それぞれが独自の機能を果たしています。 このうち精神活動や行動の制御を行なっているのは大脳と呼ばれる部位であり、特に言語機能に関しては左大脳半球が大きな働きを担っているのです。 反対に右大脳半球は、音楽、美術、工作などに関する感覚や視空間、方向の認知などを受け持つ部位です。 言語機能について詳しく見てみると、言語を聞く際には左半球の側頭葉にある Wernicke(ウエルニッケ感覚性言語野)が働くことで、聞いた言葉を理解できるようになることが明らかになっています。 また、言語を話す際にはこれと異なるBroca(ブローカ)運動性言語野が働き、発音を担う部位と共に連携しながら会話を行っているのです。   5-6歳が言語習得の臨界期 6.5歳、8歳、11-13歳の3つの年齢層の子供たちを対象に行った言語習得の研究によると、完全なバイリンガルを目指すための言語習得の臨界期は、5-6歳であることが明らかになっています。 このタイミング以降、つまり小学校年代以降においてはその習得能力が急速に低下してしまうため、一般的には幼稚園年代において、子供たちの言語脳を刺激することが非常に大切になっています。 また、幼児は1歳で音の分析ができるようになり、1.5歳では2つの単語、2歳では3つの単語の文章が理解できると言われています。その後、3歳の頃には数の概念を理解し、5歳になると抽象的な概念も理解できるようになります。 それではこれらの脳の発達段階に合わせて、効果的な英語学習を行うためには、子供たちにどのような機会を提供すれば良いのでしょうか。   リスニング中心の学習が脳を刺激する 日本語と同様に、子供たちは母親の言葉を耳にしたり、幼稚園で周囲の子供たちと遊びながら過ごすことで、前述したウェルニッケ感覚性言語野が発達し、徐々に会話ができるようになっていきます。 つまり、文法や読み書きを中心とした従来の学校型教育よりも、リスニングを中心とした学習方法や体験の方が、幼児年代の子供たちにおいては効果的に脳を刺激し、適切にトレーニングを行うことができるのです。 初めのうちは全てを聞き取れなくても、ネイティブが話すスピードの会話を繰り返し子供たちに聞かせて、少しづつ声を出してリピートしたりするような訓練がおすすめです。 子供のレベルに合わせてゆっくりとした発音の会話を耳に入れるよりも、リエゾンのかかった早いスピードの英語をたくさん聞かせてあげることで、実際の英会話の状況に少しづつ慣れさせていくことが大切です。 これらのトレーニングにより、ただ日常会話をこなせるだけではなく、ほぼネイティヴとも思われるようなレベルのバイリンガルに近づくことができるのです。 子供たちの将来を見据えて、早期からの英語学習をご検討の親御様へ、これらの情報が参考になりますことを願っております。 (HelloKids事務局 Yuta) […]