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病気や怪我などの不測の事態が起きた時、「どこへ行けばいいの?」と焦らないためにも、事前に基本情報を抑えておくことが大切です。
このガイドでは、ブリスベン・ゴールドコースト・サンシャインコーストなどのエリアに滞在するご家族向けに、医療機関の種類と受診の目安をまとめました。
まず最初に:緊急の場合は「000」へ
お子さまや保護者の方に以下のような症状がある場合は、すぐに 000 に電話して救急車を呼ぶか、最寄りの病院の救急外来(ED)へ向かってください。
- 呼吸困難・唇が紫色になっている
- けいれん
- 重篤なアレルギー反応
- 頭部への強い衝撃
- 出血が止まらない
- 重度のやけど
- 意識がない、または非常に目が覚めにくい状態
受診すべき医療機関の判断に迷ったときは:
- 13 HEALTH(クイーンズランド州):13 43 25 84(24時間・365日対応)
- Healthdirect(全国共通):1800 022 222(24時間・365日対応)
- 通訳サービス(日本語対応あり):TIS National 131 450(24時間・365日対応)
かかりつけ医(GP)について
GPとは?
GP(General Practitioner:一般家庭医)は、緊急ではない診察の際に最初に受診する医師です。発熱・風邪・喘息などの一般的な疾患の診断・投薬から、予防接種、専門医への紹介状まで幅広く対応してくれます。
GPを探すには?
- 自宅・保育施設・学校の近くで、評判の良いクリニックを選びましょう。
- 確認ポイント:予約の取りやすさ、子どもへの対応に慣れたスタッフの有無、費用(Bulk billingかどうか)、駐車場やアクセスの良さ、専門医への紹介対応。
- 周囲の保護者や保育園に相談してみるのも一つの方法です。
- Googleマップで「medical GP ○○(お住まいのエリア名)」と検索してみてください(例:”medical GP South Brisbane”)。
- 気に入ったGPが見つかったら、できるだけ同じ医師に通うことをおすすめします。継続して診てもらうことで、お子さまの状態をより深く理解してもらえます。
初診時に持参するもの
- Medicareカード(お持ちの場合)と民間健康保険の詳細
- お子さまの予防接種記録(接種済みのワクチン一覧)
- アレルギーの情報と現在服用中の薬(もしくはラベルの写真)
- 過去の診断書や血液検査結果(あれば)
夜にGPが閉まっていたら?
症状が軽く、お子さまが水分を摂れて、意識もあり、呼吸が安定している場合:
- 時間外診察に対応している After-hours clinic(アフターアワーズクリニック) を利用する
- 夜間でも開いている薬局(Late-night pharmacy)を探す
- 13 HEALTH(13 43 25 84) に電話して相談する
急を要するが生命の危険はない場合 → Urgent care clinic(アージェントケアクリニック)へ
症状が重い・悪化している場合 → 救急外来(ED)へ行くか、000へ電話
歯科について
子どもの歯医者はいつから?
オーストラリア歯科医師会(Australian Dental Association)によると、「1歳の誕生日までに、または最初の歯が生えたら」が最初の受診の目安です。その後は6〜12ヶ月ごとの定期受診が推奨されています。
受診のタイミングや頻度についての詳細は、ロイヤルチルドレンズホスピタルのページもご参考ください。
歯科が怖いお子さまには
「小児歯科(Paediatric Dentist)」や「お子さまに優しいクリニック(Child-friendly clinic)」を探してみてください。多くのクリニックが「Tell-Show-Do」(まず説明し、次に見せ、それから実施する)という手法や、天井に設置されたTV、明るく安心できる雰囲気で、お子さまのストレスを和らげる工夫をしています。公式ウェブサイトにその旨が記載されていることが多いので、事前に確認してみてください。
歯科の緊急症状とは?
以下のような場合は、速やかに歯科を受診してください:
- 顔や口の腫れ(特に広がっている場合)
- 口の中の激しい出血
- なかなか治まらない強い歯の痛み
- 外傷による歯の脱落または折れ
- 顎・顔へのケガ
顔の腫れが激しい・呼吸困難・大出血・重傷の場合は、病院の救急外来(ED)へ行くか 000 へ電話してください。
時間外・夜間の医療機関
Urgent care clinicが向いているケース
- 縫合が必要かもしれない切り傷
- 吸入薬で落ち着いている軽度の喘息の悪化
- 耳の痛みや感染症
- 発熱(症状の重さによる)
- 捻挫・安定した軽度の骨折
救急外来(ED)へ行くべき症状
以下の場合は迷わずEDへ、または 000 へ電話してください:
- 呼吸が苦しい・いびきのような呼吸音・唇が紫色
- けいれん
- 重篤なアレルギー反応(腫れ・呼吸困難・全身の蕁麻疹など)
- 嘔吐・錯乱・失神・悪化する頭痛を伴う頭部へのケガ
- 止まらない出血
- 重度のやけど
- ひどい脱水
- 意識がない、または目が覚めにくい状態
お子さまの様子が悪化していると感じたら、Urgent care・ED・000を躊躇わずに利用してください。
受診時の持ち物チェックリスト
スマートフォンのメモに保存しておくと便利です。
- Medicareカードまたは民間健康保険の詳細
- 薬の情報(または薬のラベルの写真)
- アレルギー情報
- お子さまの体重の目安(投薬量の判断に使われます)
- 水筒・軽食
- おむつ・おしりふき・着替え(小さなお子さまの場合)
- スマートフォンの充電器
- 安心できるもの(お気に入りのぬいぐるみや毛布など)
受診時に役立つ「伝え方の例文」
英語が不安な方は、以下のようなシンプルな伝え方を参考にしてください(通訳が必要な場合は TIS National 131 450 へ):
My child is ●● years old. Symptoms started at (time). Main symptoms are (症状を列挙). They have / have not had breathing trouble, rash, vomiting, diarrhoea. They are allergic to X & Y. They are taking X & Y. I need an interpreter, please.
医療費について
オーストラリア市民・永住者は、公的医療制度「Medicare」により医療費の補助が受けられます。しかし、観光ビザなど短期ビザで滞在される方は、原則としてMedicareの対象外です。
公立病院でも、1日あたり1,000オーストラリアドル以上の入院費が請求されることがあり、治療費のすべてを自己負担しなければならないケースもあります。
そのため、日本から渡航される方は、出発前に海外旅行保険や民間健康保険に加入されることを強くおすすめします。
注意:この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスを提供するものではありません。緊急の場合は 000 へ電話し、医療に関するご相談は必ず医師にお問い合わせください。
オーストラリア滞在をより安心・快適なものにするためのサポートについては、ぜひ Hello Kids までお気軽にご相談ください!
(Hello Kids 事務局)


