7月 1, 2020 Hello Kids

コロナ禍におけるオーストラリアの家庭生活について

日本やオーストラリア、そして世界中の子供たちは、世界的な新型コロナウイルス感染症によるパンデミックのために、旅行や外出も制限され、安心して学校にも行けない状況を余儀なくされています。

祖父母は孫に会うこともできず、子供たちは学校で友達と遊ぶことも満足にできませんでした。また、あらゆるスポーツイベントやフェスティバルは中止、映画館は閉鎖され、レストランや多くのショップも営業停止となったところが少なくありません。

7月1日の現時点で規制は徐々に緩和され、6月中には学校もほぼ再開されていますが、今後、ウイルス流行の第二波が来るのではないかという懸念から、以前のような日常生活へ完全に戻るまでにはまだまだ時間を要することが予測されています。

グローバルスカイ・エデュケーション・グループが運営するアーリーラーニングセンターの多くが位置するクィーンズランド州は、7月10日から隣接する州とのボーダーを再びオープンにすることを宣言していますが、再び感染者数が増えている南部のビクトリア州からの訪問者はこの方針から除外されています。

また、オーストラリア人は免除を受けない限り海外への渡航は引き続き禁止されており、市民、永住者、家族以外の海外からの訪問者には依然として国境が閉鎖されたままの状況になっています。

日本ではフェイスマスクの着用は日常生活の一部となっていますが、ここオーストラリアでは実際のところあまり見かけることは多くありません。

しかし、市民に他者から1.5メートルの距離を保つことや定期的な手洗い、症状を自覚したら速やかに検査を受けることなど、”Social Distance”を保つことが人々には求められています。

幸いオーストラリアでは多くの国に比べてコロナウイルス による感染者の症例数が少ないのが現状です。

6月30日現在、Department of Healthが報告した患者数は7,834人、死亡者数104人、その多くは70歳以上の高齢者です。

オーストラリア国内における感染状況は徐々に落ち着いてきているとはいえ、依然として不安は残っており、子どもたちはメディアで日々流れるニュースに不安を感じているようです。

 

子供たちとの会話の大切さ

米国疾病対策予防センターは、多くの子どもたちが自分や家族、友人がコロナウイルスに感染してしまうのではないかと不安を感じている現状を危惧しています。

子供たちの親や周囲にいる大人たちは、彼らのメンタル的な不安や心配を軽減するためにも、下記のようなアクションをとることができます。

* 冷静であること – 子どもたちは親の言うことや言い方に反応するので、子どもたちに話しかけるときにはなるべく冷静さを保つことが大切です。

* 子供たちが安全であることを認識させる – 彼らが動揺したり、ストレスを感じている場合には、時間をかけて安全・安心であることを彼らに伝えましょう。

* 出来うる限り子供たちの話を聞いたり、ゆっくりと話をすることを心掛けましょう。

* 子供たちがテレビやラジオ、インターネットで見聞きするものには注意を払いましょう。コロナウイルス に関する様々な情報が交錯することで、彼らに不安に感じさせないことが大切です。

* お子さんの年齢や発達段階に合わせて、正しく客観的な情報を提供しましょう。インターネットやソーシャルメディア上に流れる情報の中には不正確なものもありますので、正しい情報を得るように努めることが大切です。

* こまめに手を洗う、咳やくしゃみをしている人に近づくを避けるなど、ウイルスの蔓延を防ぐために必要となる日常的な行動を子供たちに伝えておきましょう。

 

The Australiαn Red Crossでは、保護者の方向けに子供たちにどのようにコロナウイルスに関して説明をすれば良いのか、ウイルスとは何か、どのように広がっていくのか、これ以上広がらないようにするにはどうしたらよいかなど、多くのヒントを紹介しています。

ある慈善団体では、家族での話し合いに子供たちを参加させたり、電話やビデオ通話などで友人や親戚の様子を確認すること、近隣の人に食料品を届けるなど、子供たちを地域のボランティア活動に参加させることで、子供自身に「自分が状況をコントロールしている感覚」を体験させてあげることを提案しています。

一方でコロナウイルスによる強制的なロックダウンや外出自粛により、多くの家族がこれまで以上にコミュニケーションを図る機会が増えたことは、ポジティブな側面と見なすこともできます。

未だ完全なウイルスの終息までには時間を要することが予想されていますが、以前のように気兼ねなく外出や旅行、友人とのお出かけを楽しめるような日々が少しでも速く戻ってくることを切に願っています。(Hellokids事務局 Yuta